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Melodyne vs Auto-Tune
機能比較シリーズ第3弾は「Celemony Melodyne vs Antares Auto-Tune」です。どちらも(特にボーカル等の)不安定なピッチを自動的に補正してくれるソフトウェアです。少しズレてしまったピッチを自然な形に補正するだけでなく、ビブラートやポルタメント(ズリ上がり/下がり)を調整することもできるので、パラメーターを極端な設定にすることで、Perfume等で有名ないわゆる「ケロケロボイス」を作ることもできます(どうでもいいけど、誰が最初に「ケロケロ」なんて言い始めたんだろう?この呼び方、センスないよね。「ケロってる」って、意味わかんないし)。

僕はMelodyneユーザーなのでMelodyneを中心に話を進めますが、Melodyneのいいところはインターフェース。入力されたボーカルは、言葉の切れ目やピッチの変わり目で波形が自動分割され、各ピッチのグリッドにあわせて波形として表示されます。ポルタメントやビブラートはそれぞれ違う色のグラフで(波形の上に)表示され、個別に調整することが可能です。Auto-Tuneの場合、(波形表示をすることもできますが)基本はビブラートも含めたグラフ表示なので、言葉の切れ目が若干わかりにくいようです。

また、特にズリ下がった音を無理やり上げると、なんかヘリウムガスを吸ったみたいな不自然な声になってしまいがちで、これを修正するにはフォルマントの微調整が不可欠なのですが、そのためのパラメーターがAuto-Tuneでは少し分かりにくいように思います。Melodyneでは波形の上に「フォルマント・バー」として表示されるので、これをドラッグで上下させるだけで微調整ができます。

さらに、ある特定の一語だけ音量が上下してしまっているような場合でも、Melodyneの場合はその波形を選んでマウスでドラッグするだけで、文字単位で音量を微調整することもできます。

一方、ユーザー数が多いのはAuto-Tuneのようです。先に始めたパイオニアであることと、やはりPerfumeの影響が大きいようです。CubaseといいAuto-Tuneといい、Perfumeおそるべしですね(^^;)。ただ、(Perfumeには何の罪もないのですが)最近やたらとこれを真似している楽曲が増え始めてきています。あんまり流行ると「いつものパターン」で、ぱったり「使えなく」なっちゃいそうです。やるなら今ですよ(笑)。来年になったらもう「ケロケロ」は時代的に「イタい音」になっちゃっているかもしれません。

使われ方の問題かもしれませんが、Auto-Tuneは「ケロケロボイス」を作るためにはとても理想的なツールといえるかもしれません(最近「Auto-Tune EFX」という、ケロケロボイス専用モジュールまで発売されたことからも、その方向性が見える気がします)。一方Melodyneは「自然なピッチ補正」がしたいときにはとても優秀です(この種の目的のためには、Melodyneの方が音質がいいというユーザーもいます)。言葉やピッチの切れ目を間違って認識されてしまったときはマニュアルで変更することも可能ですが、僕が今まで使っている限りでは、間違って認識されたことはほとんどありません。

Melodyneは次のバージョン「Melodyne Editor」で、和音で録音された音を自動的にバラして、例えば「マイナーコードを弾いたギターの音をメジャーコードに変える」といったことができる機能を追加すると発表しています(これを「DNA=Direct Note Access」というそうです)。これができれば逆の発想として、単音で録音したボーカルをハーモナイズさせることもできるわけで、AntaresのHarmony Engineのようなことが一台でできるようになるはずです・・・が、これを発表したのが今年の始め。もう6月ですが、いまだにリリースされる気配がありません。HPには「Coming Soon」って書いてあるんですけどね。「Soon」ってのは半年のことなのか?

そんなわけで、この2つのソフトウェア。「あなたが作りたいものはどちらか」ということに合わせて選べばいいと思います。僕の場合はケロケロももちろん魅力的なのですが、どちらかというと、より自然なピッチ補正の方が大事だったので(あと、ProToolsをv8にしたとき、たまたまバンドルされてたのがMelodyneだったので(^^;))、Melodyneにしました(Melodyneでもケロケロ作れるしね)。
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コメント
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なるほど
そうなんですね。w
結構、ただただピッチ補正のためにメロダインを使ってた感あります。
いろいろとエフェクトとしてもつかえるなら面白いですね。

一応、ボーカルとしてはあまり補正はしたくない・・といいたいところですが。
メロダインは本当すばらしいと思います。
どこなおしたかわからないくらいなんで正直怖いくらいです。
2009/06/17(水) 16:01:31 | URL | 新井和広 #- [ 編集 ]
No title
これに慣れてしまうと、Melodyneを通さないボーカルのピッチとタイミングのズレがものすごく気持ち悪く感じてしまう病気になります(笑)。人の声のピッチやタイミングなんて揺れたりズレたりするのが当たり前で、それが人の声の良さなのに・・・。正直、自分でも怖いです。

でもね、それもこれも「しっかり訓練を積んだ、歌えるボーカリスト」であることが前提。あまり訓練を積んでいないボーカリストの歌を売り物レベルまで引き上げられるこれらのツールは、いわば「諸刃の剣」。どんな人でもしっかりした歌声にできる代わりに、それに頼りすぎて訓練を怠るボーカリストが増えてしまう。こういった功罪はしっかり検討し、認識する価値がありそうです。

それからもう一つ言えるのは「いくらMelodyneでも、あまりにもダメなものはダメ」ってこと(笑)。魔法のツールではないのです(笑)。
2009/06/17(水) 17:33:31 | URL | Takayuki Nishioka #- [ 編集 ]
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