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Reason vs ORION
さて、機能比較シリーズ第2弾は「Propellerhead Reason vs Synapse ORION」です。Reasonの相手としてORIONを選ぶのが妥当なのかどうか、実はよくわかりません。ただ「多種多様な音源やエフェクトとシーケンサーが一体化されたソフトウェアシンセサイザー」という意味では、同じカテゴリーとして扱ってもいいのではないかと思います。

あらかじめ申し上げておきますが、僕は熱烈なReasonファンです。これまでにいろいろなソフトウェアシンセを試してきましたが、Reasonに出会ったときの衝撃にかなうものはありませんでした。

まず、自由度。Reasonの場合、様々なモジュールはラックの形のウインドウにスタックされ、背面を見ることで自由にケーブリングできます。CV/Gateやオーディオもすべてどこへでもケーブリングできるので(ただし、CV/GateやLFOのようなデータ系I/Oとオーディオ 系I/Oを接続することはできません。そんなことをしても無意味ですから(^^;))、「あるモジュールのLFOだけを取り出し、別の音源のモジュレーターとして使用する」なんていう接続も簡単にできます。

この「ケーブリング」が、初めての人にとっては「難しそう」と感じるようですが、やってみるとそんなことありません。新しいモジュールを追加すると、あらかじめ用意してあるミキサーに自動的に接続されます(そうしないと音が出ないから)。モジュールの直下にエフェクターを追加すると、これも自動的にエフェクトを経由する形にケーブリングが変更されます。つまり、必要最低限のケーブリングはReasonが勝手にやってくれるのです。少なくとも僕にとっては、専用のチャート図で配線を変えるよりずっと直感的でわかりやすいです。背面を表示させているときにReasonのウインドウを持って上下左右に揺らすと、ケーブルも一緒にゆらゆら動くという遊び心もたまりません(笑)。

次に操作の軽さ。驚くほど操作が軽いです。基本的には、再生中にできないことはないと考えてもらって結構です。つまり、シーケンサーを再生している途中で音色を切り替えたり、ケーブリングを変更したり、シーケンスを保存したり、なんだったら今まさに再生しているシーケンスデータを変更しても構いません。この場合、変更が確定した時点で(つまりマウスを離した時点で)Reasonはすぐに(止まらずに)変更されたデータを演奏し始めます。

ORIONの場合、インターフェースは非常にインダストリアルでハードコアです。このメカニカルなインターフェースはそれだけでグっとくるものがありますね(笑)。クリエイティブツールの場合、こういう「顔」のデザインは大事です。「触ってみたい!」という気持ちは創作意欲を高めます。音色的にも硬質でインダストリアルなテクノにはフィットするようです。しかし、すべてのモジュールが一つのウインドウの中にランダムに配置される(配置「できてしまう」)ので、モジュール間同士の連携がわかりにくく、混乱のもとになってしまいます。

ただ、ORIONが優れている(僕が発見した限りでは唯一の)ポイントは、「VSTプラグインを組み込める」という点です。Reasonの場合、ReWireを通してProToolsやCubaseと同期を取ることはできますが、Reason単体で考えると、既に開発・販売を終了した「ReBirth」以外のアプリケーションをプラグインとして追加することはできません。ORIONの場合、市場の様々なVSTプラグインをORIONの中に取り込むことができるので、必要なものがあったらどんどん取り入れてORIONの機能を拡張させることができます。このあたりはとても柔軟ですね。

ただとても残念なのが、ORIONはせっかくReWireにも対応しているのに、ReWireのスレーブになれないこと。つまり、ReWire対応のアプリケーションをORIONに取り込むことはできても、ProToolsやCubaseのスレーブとして同期させることができないのです。これはかなりイタいです。いくら優秀なソフトウェアシンセでも、ボーカルトラックを処理するには必ずCubaseやProToolsのようなミキシングソフトウェアが必要になります。つまりORIONでボーカルつきの作品を作ろうと思ったら、バックトラックのImport/Exportを繰り返さなければならないわけです。

今回はReasonの圧勝としたいところです。だって僕が今音楽を作れているのは、すべてReasonのおかげといってもいいくらいなんですから。今Reasonを取り上げられたら、僕はもう音楽を作れません。

オススメです!
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