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ProTools vs Cubase
僕が現在音楽制作に使っているツールは、

ProTools LE
Reason
Melodyne
Sibelius

といったソフトウェアたちです。これらのソフトウェアには、それぞれライバルと呼ばれるソフトウェアがあって、熾烈な争いを繰り広げています。たとえば

ProTools には Cubase
Reason には ORION
Melodyne には Antares Auto Tune
Sibelius には Finale

そこで、これらのライバル同士を一度比較してみようかと思います。

初回は「DigiDesign ProTools vs Steinberg Cubase」です。

僕がProToolsに乗り換えたのは確か3~4年ほど前だったと思います。それまではCubaseユーザーでした(さらにその前はPerformer。さらにその前はRecomposer。さらにその前はQX5。さらにその前は・・・やめた。歳がバレる)。

乗り換えてから今日までの間、僕はずっとProToolsを使い続けてきました。Cubaseの最新バージョンについてはきちんと触ったことがありませんが、新バージョンが出るたびに気になって、スペックを確かめたりしていました。ただ、現行のCubaseを実際に触っていないので、一つ一つの機能の比較はしません(ってか、できません)。

CubaseとProToolsを大雑把に比較してみて思うのは:

・ProToolsは「いろいろな意味で」まさに「プロツール」だということ。
・Cubaseは「いろいろな意味で」あらゆる機能がつまった「オールインワン・パッケージ」だということです。

ProToolsのいいところは、音声入出力用のハードウェアと一緒に販売されていること。つまり、サウンドボードとの相性に起因する音声入出力のレイテンシーを気にしなくていいということです。

対してCubaseは基本的にソフトウェアのみで販売されます。使っているサウンドボードとの相性によっては、レイテンシーや音質の劣化がありうるかもしれません。

一方、Cubaseのいいところは、先ほども書きましたが「オールインワン」であるところ。これさえ買っておけば、大抵のサウンドクリエイションには困りません。さらに必要であればVSTプラグインが買い足せます。VSTは対応しているソフトウェアの種類が多く、中には無料のものさえあります。

かたやProToolsは(v8で多少の変化はあったものの)エフェクト関係やソフトウェアシンセ関係は「後で必要なものをプラグインとして買い足すもの」という思想であり、デフォルトで組み込まれているものは必要最低限のものに限られています。プラグインのフォーマットはRTASという形式であり、これは種類的にはVSTとほぼ同等に揃っているものの(最近のほとんどの3rdパーティーのプラグインは、VSTとRTASの両バージョンで発売されています)、VSTと違い、無料のものは存在しないといってもいいでしょう(ただし、「VST to RTAS Adaptor」を買えば、ProToolsでVSTプラグインを使用することもできます。僕もこれを使っています)。ソフトウェアシンセの種類や機能も、Cubaseに比べると充実していません。ProTools一台でなんとかしようと思ったら、かなり苦労すると思います。何か派手なエフェクトが欲しければ、デフォルトで入っているものだけでは満足できないかもしれません。

つまり、そこが「プロ」のツールなのです。音質やミキシングのクオリティ、(数は少ないながらも)デフォルトで入っているエフェクト類のクオリティやその組み合わせの柔軟性など、ミキサーにとって最も大切で基本的な部分を徹底的に作りこみ、「他に必要なものがあるなら買い足しなさい。プロなんだから」という発想なのがProTools。世界中の「プロ」が音楽制作現場で使っているのは、圧倒的にProToolsです。プロの現場にとって、そういった基本的なことがスムースに、早く、高品質でできるかどうかは死活問題です。その中を生き抜いてきたという事実には、やはりそれなりの意味があると見るべきでしょう。ProToolsには「ICON」という大型のミキシングコンソールが用意されていて、それもプロが使うためには必須のオプションになっています(自宅の6畳間に置いたりしたら、寝る場所がなくなりますけどね・・・)。

ただ、逆に言えば「プロ用」に設計されていますから、我々のようなアマチュアが使うには若干敷居が高いのも事実で、使いこなすにはそれ相応の知識が必要です(まぁ、それはどんなソフトでも同じですけどね)。ただ、インターフェース自体の操作性は、結構思った通りに動いてくれるんですね、これが。そこは大したもんだと思います。

一方Cubaseはオールインワンで、僕を含めたアマチュアにとってはとても魅力的なパッケージです。なんでもできる、夢のようなソフトウェアです。ただ(実際に使っていないので大きなことは言えませんが)「何でもできる」というのは「何でも中途半端」ということかもしれません。いや、アマチュアレベルで使うならひょっとしたら十分でしょう。しかし、「プロの現場」ですべてをCubaseで仕上げている現場は少ないのです。中田ヤスタカ氏やm-floで一躍有名になったのでプロでも十分通用するように見えますが、二人の音楽的ジャンルがある程度似通っていることでお気づきになるかもしれません。つまり、そういうジャンルの曲をいろいろいじくるには便利なんですが、そうじゃない場合は、たっぷり詰め込まれた「不必要な機能」が最も基本的なミキシングの機能の邪魔をしてしまい、思ったようなミキシングがやりにくい場合があるようなのです(繰り返しますが、僕は実際に触っていないので、このあたりは推測と伝聞に過ぎません)。僕がCubaseを使っていたときには、フェード一つつけるにも、結構クセのあるインターフェースで面倒な思いをしたような覚えがありますが、この辺は改善されているのかな・・・?

ところで、なんで僕がCubaseからProToolsに乗り換えたかというと、僕がCubaseを使っていたのが、CubaseがMac OSXに対応したばかりの頃の初期バージョンで、あまりにも不安定だったから。何かすればすぐ落ちるし、日本語はまったく使えないし・・・。バージョンアップにもそれ相応のお金がかかるくらいなら、いっそのこと乗り換えちゃおうと思ったのでした。今はこのあたりの状況は違うんでしょうね。

さて、ものすごく大雑把に比較してみましたが、どちらも優れたツールであることは間違いありません。そう。これらのソフトウェアは「ツール」なのです。そして一番大切なことは、「音楽を作るのはツールではなく僕たち自身だ」ということです。いい音楽が作れないのは、ツールのせいではありません(←自戒の念を込めて)。

しかし、長ぇな、今日のブログは・・・ここまで読んでくれたあなたに感謝(^^;)。


※6/21 内容を補足した記事を追加しました。
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コメント
コメント
No title
んー。
ってかニシオカさん、メロダインもってたんですね。
オートチューンとメロダインって僕はちょっと用途が違う気がしなくもないです。

さすが理論派というかCUBASEとプロツールの違いをそこまで言えるってだけでプロですよね。
ただCUBASEってソフトだけだからやっぱ不具合多いような・・・といっても僕はレコでつかってるくらいですけど、w
5は相当にくたらしいくらいオールインワンですよね。
それこそメロダインなんていらないくらいの装備がなんだかなぁっておもっちゃいます。
2009/06/09(火) 22:55:58 | URL | 新井和広 #L3IZTYfI [ 編集 ]
No title
MelodyneはProToolsをv8にアップグレードしたときに付いてきて、それをPlug-inバージョンにアップグレードしたのです。なので、手に入れたのは今年に入ってからです。

Cubase 5にはこの機能がもう含まれているようなので、本当にAuto TuneもMelodyneもいらないですね。
2009/06/10(水) 10:45:31 | URL | Takayuki Nishioka #- [ 編集 ]
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