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ゐ:ウヰスキー
何年か前、彼は、もし世界に明かりのスウィッチというものがあれば、
もう一目盛りか二目盛り暗くするのだが、と私に言ったことがある。
私はその時、それはウイスキーがやってくれるよ、と思ったのを覚えている。
ウイスキーは明かりを暗くし、ヴォリュームを下げ、物の角をまるくしてくれる。
 -ローレンス・ブロック



わはは!みんな今回は「を」だと思ったでしょ!思ったでしょ!「ゐ」なんだな、これが。しかも、前回がワインで今回がウイスキー。美しい。あぁ、美しすぎる・・・。「ゐ」がタイプで出せなくて、出し方を検索しまくって時間かかったのは美しくない(「wyi」だって。知ってた?)。

「ゐ」が頭につく言葉は、やっぱり思い出せませんでした。使ってないもんね。僕の記憶の中にある「ゐ」または「ヰ」は、この「ウヰスキー」と炭酸水の「ウヰルキンソン」。

で、ウイスキー(面倒くさいから「イ」にする)。前回も書いたけど、僕が普段飲むのは圧倒的にウイスキー。ワインはよくわからないけど、ウイスキーの違いならわかる。わかるったって、どこの蒸溜所のこの香りはなんの材料でなんの樽でとか、そういうのはわかんないですけど、少なくともワインの違いよりははっきりとした違いを感じることができます。

一番好きなのはラフロイグ (Laphroaig) 。ものすごくスモーキーで、悪く言えば正露丸のような香りのピート香が強烈なシングルモルト。好みがはっきり分かれるようで、イギリス人の中にも「子供のお仕置きで飲ませる以外に用途はない」と言い切る人までいるそうな。僕はそういう強烈なエッジを持った「ワン・アンド・オンリー」なものが好きです。

さらに、ほぼ同率一位でアードベッグ(Ardbeg)。これもかなり強いスモーキータイプなんだけど、僕のイメージでは、ラフロイグが「荒れた海と荒野」なら、アードベッグは「精緻な教会」。スモーキーな荒々しさの中にも凛とした佇まいをみせてくれる酒で、ため息が漏れちゃうような美しさ。

一方、マッカラン(The Macallan)は「上品な紳士」、カリラ(Caol Ila)は「お嬢様」。静かで気品漂う佇まいで、思わず敬語になっちゃう感じ。シングルモルトにあまり経験がない人にはこのあたりから勧めて、ウイスキーの気品のなんたるかを知ってほしい。

日本のベストウイスキーは、なんといってもサントリーの白州(はくしゅう)。ラフロイグが「海」なら、白州は「森」。「森の奥深くに住む無口な木こり」っていうイメージ。

これだけ語っておいて、普段飲んでるのはサントリーの角。上に書いたような素晴らしい酒を毎日普段飲みしてたら、そりゃ家計がもたないわけですよ。角あたりが味と値段のバランスが良いのです。あと、買いやすさね。ブラックニッカもサントリーホワイトも、スコットランドのベルズ(The Bell's)もそれぞれ飲んで、特にベルズなんか結構好きだったんですけどね(ものすごく安いのに、本当に美味しいです。オススメ)。ベルズは大瓶では売ってなかったりもして、面倒になっちゃいましてね。なので、もっぱら角です。ニッカのオールモルト(All Malt)も普段飲みでは好きなんですけど、これもなかなか大瓶で手に入らない。

そういえば、今NHKの連ドラで竹鶴政孝が取り上げられてますけど、日本のウイスキーファンで彼の名を知らないものはいません。日本の二大ウイスキーメーカーであるところのサントリーとニッカが両方とも竹鶴の手によるものだと知ったら、日本のウイスキーファンは彼に足を向けて寝られないのですよ。つまり、彼がいなかったら日本にウイスキーは存在しなかったのです。本当に。

いずれにしてもウイスキーは、仲間とワイワイ飲むのもいいですけど、どちらかというと一人で静かに飲みたい酒。今回はいつもと違って書きたいことが次々出てくるんだけど、このあたりでやめておいて、あとは静かに、世界が丸く柔らかくなっていくのを楽しみたいと思います。
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