き:機械

Man Machine, semi human being
Man Machine, super human being
 - Kraftwerk "The Man-Machine"


機械というのはどうしてああも人を惹きつけてやまないのでしょうかね。産業用ロボットなんて、1日中見てても飽きないでしょ。昔、出来上がった製品に、最後に型番シールを貼る、っていうロボットを見たことがありましてね。アームが伸びてペタっとシールを貼ったあと、しばらくポーズするんですね。それがなんか、ロボットが自分が貼ったシールを眺めて「ふむ。見事な出来栄えだ」と悦に入ってるように見えて、すごくかわいかったのを覚えてます。

僕にとって、「機械」という言葉のイメージから連想するのは、コンピューター的なものじゃなくて、こういう・・・なんつうか、歯車的なものです。もちろん、いまどきの歯車はコンピューター制御なんでしょうけど、そういうことじゃなくて、目に見える動きっていうか・・・油っぽい歯車が回ってて。ガチャガチャいってる感じ。まぁ、あのシール貼りロボットには油まみれの歯車なんてなかったし、どちらかというと「キュイーン・・・プシュッ・・・キュイーン」って感じだったけど。

でも、コンピューター制御じゃなくて機械制御ってのは、実はすごいんですよ。あらゆる制御を歯車の形とかアームや部品の形・角度でコントロールするから、様々な知恵が埋め込まれているし、一旦動き始めるとすごく信頼性が高いんです。工場見学なんかして楽しいのはこういうところで、「よく考えてるなぁ・・・」なんて感心しちゃいます。

昔聞いた話だと、業者から納入される箱のフタを開ける機械。ロボットアームでつかませるとつぶれちゃうことがあるので、フタと本体の間に細いノズルを差し込んで、「プシュッ!」と空気を送り込むと、フタが浮かび上がるんだって。頭いいでしょ。

あと、ベルトコンベアーに無造作に並んだ製品を一列に同じ方向に整列させる機械。センサーをつけてコンピューターに管理させるんじゃなくて、ベルとコンベアー上にある特定の角度を持った板をしきりのように並べると、そこを通った製品は同じ方向に一列に並ぶようになってるの。言葉で説明してもイメージわかないと思うけど、センサーが壊れたらおしまいのコンピューター制御じゃなくて、しきり板が存在する限り確実に製品を並べられる。これもほんとに感心する。

機械が人間を幸せにすると無邪気に信じていた時代は終わったかもしれませんが、それでも僕らは機械的なものに強くひきつけられるのです。それは、人間の限界をいともたやすく乗り越える機械への憧れであり、知恵の結晶である「機械という名の作品」への陶酔なのかもしれません。
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ああぅ、感動してしまった。

いやあ、秀逸な文章で。
機械は人を幸せにしてくれているよ。機械式の時計、電子制御といいながらやっぱり機械・機構から外れない車のサスペンション・システム、エアコンのコンプレッサ、、、見直してみれば数限りなく出てきます。
機械と人間を共通言語で書いた本は、ノーバート・ウィナーのサイバネティクス。本文は数式だらけで読めないけど、序文にはニシオカさんの言わんとすることの多くにふれています。あとは、ロジャー・ペンローズの「皇帝の新しい心」がこの手の話ではおもしろいかな・・・・・

機械ってやっぱりすごいなって、単純に思うのですよ。普段全然意識してないところにも機械はあって・・・まさにユビキタス。

ところで、このあいうえおシリーズ、テーマの冒頭にテーマに関わる名言を入れることにしました。今までのテーマにも追加したので、よかったら見てみて(^^)

名言 もちろん気がついてますよ。
Kraftwerkで来たところも秀逸!
あとが厳しくなるんじゃあ?(^^;

うん。自分で決めたことだけど、既にかなりキツい。「う」でもう行き詰まってるし。
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