か:かばん

長い旅行に必要なのは、大きなカバンじゃなく、 口ずさめる一つの歌さ
 -スナフキン



小学生のときのランドセルには、教科書とノート。笛が横から突き出して、体操着はくしゃくしゃに丸めて。

中学生のときは学生かばん。中身はやっぱり教科書とノート。ときどき、木村くんから借りたポケットPCとBASICマガジン。

高校生のときはリュック。中には弁当と財布とウォークマン。往復に一本ずつのカセットテープ。革じゃない、布製のカバンを背中にしょった僕に、怖いものなんて何もなかった。

大学に入っても同じカバン。中身は弁当がなくなって、財布とウォークマン。財布の中に2,000円以上の金が入ることはめったになかった。

社会人になって会社勤めをしだして、最初は営業担当になって、また革のカバンを持ち出した。中には大量のパンフレット、営業資料と電卓。財布とCDウォークマン。往復に一枚ずつのCD。突然手足に枷をはめられたみたいで、辛くて息苦しくて、最低だった。

営業としてまったく無能な僕を、会社は部署異動という形で執行猶予してくれた。入社して4年目の春、僕はエンジニアになった。今から考えれば、普通ではありえない幸運だったと思う。それまでにエンジニアとしての実績も訓練も、何もなかったのだから。

スーツを脱いで、革のカバンを置き、学生の頃のようなジーパンにリュック。解放された気分だった。世の中が明るく見えた。怖いものはいくらでもあったけど、今なら戦えると思った。

このスタイルは今でも同じ。雨が降りそうな朝に折り畳み傘を入れ、結局使わなかったときに、そのまま忘れて何日も入れっぱなしになり、重いままのリュックを担ぐのも同じ。でも、ウォークマンはiPhoneに変わって、テープやCDを持ち歩くことはなくなったし、財布の中身はもうちょっと増えたかな。

これからどんなカバンを持つことになるんだろう。そのカバンにいい思い出だけが残るようになるといいな。
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私の高校時代のカバンの中身は、いつも大量の教科書だった。(まじめに勉強してたから)
だけど、日本史や世界史の教科書は分厚くて重いので、定期テストが終わるたびに、不要になった試験範囲のページは削除(!)され、教科書はみるみる薄くなっていった。
教科書でいっぱいだった私のカバンを見た担任は、薄くなった教科書を見て見ぬふりをしてくれた。
(大学で教職を取ったとき、これらの教科書を買いなおしました)

大学付属高校ならではの話かもしれない。
懐かしい思い出。

終わったところを破って捨てるってのは、いかにもとしちゃんらしい発想だな(^^;)

僕も付属校だったけど、教科書はいつもロッカーの中。試験前になると勉強しなきゃならないから、かばんがやけに重くなったのを覚えてます。
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