お:温度計

温度計や体温計のように
幸福の度合いを測る幸福計が
あればいいがね。
生憎そんなものはない。

幸せなんて云うものは
豪く主観的なものだし、
その質もまた無限にあるから、
その人が幸せかどうかなど
第三者には判らない。
自分の立場を不利にすることで
得られる喜びだとか、
馬鹿らしいと知っていながら
反復し続ける事に拠ってしか
得られない安定もある。

 -京極夏彦「魍魎の匣」


そういえば、あんまり見なくなりましたね、温度計。

昔は、結構どこの家にもあったような気がしてるんですが。黄色い板に目盛りが入ってて、赤い液体の入ったガラス管が真ん中に埋め込まれてるヤツ。水の入った小さなポットがガラス管の下についてる湿度計がセットになってるものもありましたよね。

もちろん、温度計自体がなくなっちゃったわけじゃなくて、今は電子式の進歩した形のものがいっぱい出ているわけです。軽いし、割れないし、正確だし。いいことだらけ。でも、あの赤い目盛りの温度計が壁に張り付いている光景は、それはそれで、なんだかいいものだなと思うわけです。変に落ち着くっていうかね。

水銀式の体温計って、体温を測った後に、軽く何度か振って、水銀を元の位置に戻してたでしょ?あの動作が妙に大人っぽくてね。なんだか憧れたものです。うちの母親は体温計を元のケースに戻し、ケースについてる紐を両手でつかんでくるくると回してねじり、それをまた両側にぎゅーっと引っ張ることで高速回転させて戻してました。なんか面白そうでね。子供の頃は、意味もなく真似して遊んでました。

温度計にまつわるもう一つの思い出が、小学校のときに教材でもらった温度計。黄色いプラスチックの細長いケースに入ってて、夏の暑い日にテレビで高校野球を見ながら、それを手に持って遊んでたんですね。そしたら足に蚊が止まりましてね。思わず持ってたその棒で「ベシッ!」と蚊を叩いたら、「ガシャッ!」という音とともに中の温度計が割れましてね。ケースの中で割れたんで、怪我も何もしなかったんですが、ケースの中はガラスの破片で当然ぐちゃぐちゃ。灯油くさい匂いがしましてね(今知ったんですが、「灯油くさい」のは当然で、あの中身は赤く着色した灯油なんですって。知ってた?)。母親に「なんでそんなことしたの?」と言われて「蚊がとまったから」と答えたら「あんた・・・頭いいね」とイヤミ混じりにあきれられたのを覚えてます。

なんか、この「あいうえおブログ」、毎回思い出話になっちゃってる気がするなぁ。だっていまどき、iPhoneで全部わかるもんね。灯油くさいiPhoneとか、イヤだな(^^;)
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水銀たいおん計

オリは風邪を捏造しようとして、
お湯に体温計を突っ込んだら、
あって間に「ぺしっ!」っていって、割れたのを覚えてる。尖った銀色の方がられるんだよ(^^;
母親はあきれて「水銀をばら撒くことにならなくて良かった」といって、お湯の底に丸くなった水銀を眺めて怒りもしなかった。そのとき水銀って金属の癖に液体なんだって、ものすごくわかりましたよ。水に沈む水銀。きれいだったなぁ。

あ、それ、オレもやったことある。
オレのときは水銀がガラス管の中で切れて戻らなくなった。

みんなやるんだねぇ(^^;)
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