スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
慣れの問題
言葉というものは、生活習慣にとても深く根付いています。言葉を習うということは、「記憶力や文法の理解力を鍛える」ということより、「反射神経を鍛える」ということに近いと思います。簡単に言うと、「習うより慣れろ」ってことです。

・・・って、なんでこんなこと書いてるかというと、ふと思い出したことがあったんです。

それは、僕がシンガポールに出張しに行った時のこと。日本に帰る飛行機の出発時間がやたら早くて、確か午前5時くらいには空港についていなければならなかったんです。で、たまたま同じような時間の飛行機で別の場所に行くアメリカ人がいて、泊っているホテルも同じだったんで、そしたら同じタクシーで行こう、ということになって、空港まで同乗したんです。

やがて、タクシーが空港に着くと、彼は別のターミナルで降りるので、先にタクシーから降ります。その時、彼は「Good morning!」と言って降りて行きました。

「へぇ、Good morningって言うんだ!」と思ったんですが、これ、直訳すれば「良い朝を」なので、こういうシチュエーションなら変じゃないわけですよね。

でも、とっさにこういう言い方ってできます?「Good morning」は「おはよう」だ、と習ってるし、そもそも日本では「良い一日を!(Have a good day!)」とか「良い旅を!(Have a nice trip!)」とかって、そうそう言わないじゃないですか。普段言わないもんだから、こういう表現が出ないんですよね。

じゃあこういうとき、日本では何と言うかというと、「じゃあね(See you)」とか、「気をつけて(Take care)」とかですよね。もちろん、それでも全然間違いじゃないんだけど、こういうときの「Good morning」って、なんか外人っぽいなぁ、とか思ったわけです。

でも、さらに良く考えてみると、「良いお年を」は言うでしょ?これ、英語にすると「(I wish you a)Happy new year」なんですよ。ところが、「Happy new year」は「あけましておめでとう」だ、と習ってるし(それで正しいんだけど)、実際そういう使い方しかしてないでしょ?だから、「良いお年を!」だけは日本語でも言う言い回しなのに、それが「Happy new year」に結びつかない。

で、最初の結論に至るわけです。「これは、反射神経だな」と。日本語だって、文法を知ってるから話せるわけじゃないでしょ?むしろ、文法なんて相当あやふやですよね。でも、「おはよう」って言われたら「おはよう」って言うでしょ?「遊ぼう」って言うと「遊ぼう」って言うでしょ?「ごめんね」って言うと「ごめんね」って言うでしょ?こだまでしょうか?いいえ、のぞみです。

・・・いや、そうじゃなくて(いろんな意味で)。

言葉というものは、その土地の文化や習慣に深く深く関係していますから、外国の人にとっては奇妙に映る言い回しだってたくさんあるんですよ。だから、それを頭で理解するんじゃなくて、それに対しての反射神経を鍛えるしかないし、それが一番早いんだろうな、と思ったわけです。

・・・ってなことを、喫煙コーナーからオフィスに帰るまでの道すがらに考えた、というお話。
関連記事
スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。