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「Whooooopee !」制作秘話(5・終)
さぁ、ミキシングです!

いろいろな方の手を煩わせて手に入れたボーカル&ボイスデータ。大切に、いいものに仕上げなければなりません。なんだかんだ、いろいろやっているうちに、最終的にはボーカル&ボイス用トラックが計30トラック、オケ用トラックが計44トラック、Auxトラックが5つとマスタートラックが1つで、合計80トラックにふくれあがっていました(Pro Tools側で33、Reason側で47)。メインボーカル用トラックには別テイク用トラックが4つくらいずつ隠れていたりするので、それも含めるともっと増えます。

これを適宜コントロールし、必要な処理を施していかなければなりません。今回くらい、「トラックの整理がいかに大切か」を学んだミックスはありませんでした(^^;)。色分けとかグルーピングとかね。やっておかないと、わけがわからなくなる。人生、どこまでも勉強ですね(^^;)。

ともかく、こうして様々な紆余曲折を経て、「Whooooopee !」はやっと完成しました。

あらゆる面でバックアップをしてくれ、さらに素晴らしいアイデアを次々に出してくれて、リーダー的存在になってくれたEMさん、ありがとう。「ここまででしゃばっていいのかどうか・・・」なんて言ってましたが、あなたとあなたのアイデアがなければこの曲はできませんでした。

僕のひどいわがままに最後まで付き合ってくれたJunkoさん、ありがとう。歌っている声を生で聞いて、あなたの歌の底力を見せ付けられました。また、自分の歌に対する厳しい姿勢にも感心させられました。スタジオ代の出費の埋め合わせは、いつか必ず(笑)。

同じく、僕のひどいわがままと、Junkoさんの「先輩の絶対命令(笑)」に従ってくれたHiromiさん。ありがとう。本当にごめんね(^^;)。ラップはだまし討ちみたいなものだったみたいだけど、でも、歌もラップもバッチリでしたよ。恨むならJunkoさんを恨んでください(笑)。

そして、パーティーに参加してくれた ”kubo mode” の3人さん、本当にありがとう。本当なら主役もこなす方々なのに、こんなに目立たない「その他大勢役」をやらせてしまったことを、心から申し訳なく思います。でも、みなさんがいたから今回のパーティーは盛り上がったのです。これに懲りず、また遊びに来てくださいね。

最後に、ここまで読んでくれたみなさん、そして、聴いてくれたみなさん。本当に、本当にありがとう。どうか、この曲を楽しんでください。皆さんのパーティーを盛り上げることができたら、僕たちはとてもとても幸せです。

Everybody, say “Yeah” !!
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「Whooooopee !」制作秘話(4)
「備品からマイクを借りる」という、あまりに簡単な解決策に気づくまでの間、裏では別の作業が同時進行していました。「オープニングのガヤ録り」です。EMさんが書いてくれた台本に従って、セリフを録音します。僕はここに、「人数感」が欲しいと思いました。EMさんがしゃべってくれたサンプルもいい出来だったのですが、やはりそれはすべてEMさんの声です。たとえガヤといえど・・・いえ、ガヤだからこそ、違う声の人数感が欲しい。

こういうセリフを上手にしゃべってくれる人は・・・もう永瀬たくみさんしか思いつきませんでした。

困ったときのたくみさん頼み。「ガヤで申し訳ないんだけど、セリフをしゃべってもらえませんか?できればお知り合いの方何人かでやってもらえるとうれしいんですが・・・」

彼女は、早速お知り合いの方に声をかけてくれました。それが”kubo mode”です。

今回の台本をしゃべるにあたり、僕は一つの条件をつけました。

「なるべく普通にしゃべってください」

パーティーに集まった「特別じゃない、普通の女の子たち」。そんなイメージが欲しかったのです。今にして思えば、声優さんに対してひどい要求だなと思います。EMさんにも「この程度のガヤでわざわざそんな人たちの手を煩わせるのは良くない」と怒られました(しかし、怒られてばっかりだな、オレ・・・)。

でも、「kubo mode」の3人さんは、快く引き受けてくださいました(いえ、「快くはなかった」かもしれませんが・・・(^^;))。オープニングに彼女たちの声があるかないかでは、この曲の雰囲気が全然違うのです。ザワついている会場。なんとなく中だるみっぽい雰囲気の中で、流れ出す曲に徐々にテンションが上がっていく・・・。ボーカリスト達の「アオリ」もさることながら、これを演出してくれたのは「kubo mode」の3人です。

返ってきた声ファイルには「『普通』って難しいですね」というメッセージが添えられていました(^^;)。

EMさん「で、DJ役の声は当然ニシオカさんですよね?」

・・・え?・・・でも、これって「ガールズパーティー」じゃないの?

EMさん「でも、最後の『フ~!』って声、男声じゃないですか」

うん・・・まぁ、そうだけど・・・。

・・・というわけで、僕もガヤに参加しています(^^;)
「Whooooopee !」制作秘話(3)
灯台下暗し。

僕が働いている会社は、映像・音響システムのメーカーです。そう。会社の備品を探れば、マイクの一本くらい出てくるはずなのです!

普段僕は、そこの映像部門のエンジニアとして働いているので、音響部門のことをすっかり忘れていたのです。なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだろう!?

早速、音響部門の同僚(僕の席の斜め前に座っている!)に相談して備品を探ると、出るわ出るわ。Shure SM57ダイナミックマイクから、RODE NT2コンデンサーマイクから、いろいろなマイクが出てきました。コンデンサーマイク、使っちゃう?使っちゃう??

「コンデンサーだと感度良すぎて、いろんな雑音拾っちゃうよ。自宅で録るんなら、押入れにこもるとかしないと、きついと思うよ」

わざわざ女性二人を呼んでおいて、押入れに閉じ込めるのはあまりにも・・・。

「『ゴーナナ』が一番いいよ。ドラムからボーカルから、全部これで録るっていう人だっているんだから」

よっしゃ!んじゃ、これ貸して!

「はいよ」

ほんとに、なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだろう?1ヶ月早く気づいていれば、2人に無駄な出費をさせることもなかったのです。毎日会社に通って、毎日音響部門の部屋を通り過ぎていたのに・・・。あぁ、オレのバカ。同僚には「そのモチベーションはどこから来るの?別に収入にならないんでしょ?」と不思議がられながら(その通り。オレにもよくわからない(^^;))。

僕はさっそく、2人にメールしました。

「マイクが手に入りました。僕の家で、もう一度だけ録りませんか?」

2人は快くOKしてくれました。このバカのわがままに付き合ってくれて、本当に感謝です。

11月も終わろうというある土曜日、2人は僕の家に来てくれました。

僕はこれまでいろいろなボーカル曲を作って来ましたが、顔を合わせて録音するのは、実はこれが始めてなのです。前日までに自分の声でリハーサルを済ませ・・・さぁ、早速録りましょう!

二人を部屋に入れ、ドアを閉め、すぐに録音に入ります(後でカミさんに「まだ上着も脱いでない状態で、お茶も飲ませないでいきなり歌わせるってのはヒド過ぎない?」と怒られました。確かにその通りorz)。

ヘッドホン越しにトラックを聴きながら、借りてきたShure SM57で歌を録音していきます。途中、「ヘッドホンに返って来る自分の声が若干遅れて歌いにくい」というハプニングがあり、これをどう解決すればいいのかわからなかったのですが、全部録音し終わってから「録音しているトラックをミュートすればいい」という、これもあまりに簡単な解決策に気づき、悔しい思いをしました。普段やってないと、こういう簡単なことがわからないんだよね・・・orz

ともかく、約1時間半後。2人の歌は完璧な状態で録音できました。

「これでいける!」
「Whooooopee !」制作秘話(2)
JunkoさんとHiromiさんは、自宅に録音設備を持っていませんでした。そりゃそうです。彼女たちはアカペラのライブを中心に活動しています。録音設備なんて、持つ必要がないわけです。

さて、ではどうやって録音しよう・・・?彼女たちに相談した結果、「埼玉の某スタジオで録音させてくれるところがあるらしいので、そこで録音する」ということになりました。

この時点で、僕はかなり心苦しかったのです。だって、これはいわば「素人のお遊び」です。この曲によって収入が得られる保証は何もありません。できるだけお金はかけたくないのです。でも、彼女たちは快くその選択肢を実行してくれました。

しかし・・・

録音が終わってJunkoさんから送られてきたメールには「とにかく録音環境がひどくて、まともに聞けるファイルがほとんどない」とのこと。一緒に送られてきたファイルは、確かにあまり良い状態のものとは言えませんでした。部屋の残響音がワンワンいってるわ、高域も低域も削られてるわ、マイクの接触が悪いらしく、片チャンネルしか入っていないものもあるわ・・・。

JunkoさんとHiromiさんだけの声なら、それでもこっちでなんとかできたのかもしれません。しかし、EMさんのボーカルファイルは、ほぼ完璧な音質でした。これではあまりにバランスが取れません。さらに言うなら、JunkoさんもHiromiさんも歌は完璧でした。それだけに、音質が悪いのはなんとももったいない。

そこで僕は鬼の選択をしました。「もう一度、どこかで録り直しできませんか?」

彼女たちは、「それでは今度は別の場所で」ということで、千葉の某スタジオを借りてくれました。

数日後、送られてきたメールは、涙でにじんでいました。「前よりもっとひどいです・・・」

そう。埼玉のファイルはこっちでなんとかできる範囲かな、と思ったのですが、千葉のファイルはもうどうにもできないくらいひどい音質でした(別に埼玉や千葉が悪いわけではないが・・・)。すべてが片チャンネルだけ。「ボーカルはモノラルで録る」ってのは普通によくやることなので、それだけなら別に問題ではなかったのですが、肝心の音質が、一体どんなマイクを使えばこんな音になるのか、まるで「部屋の片隅にマイク内蔵のカセットデッキを置いて、遠い距離から歌ったものをそのまま録った」みたいな、どうにもできない音でした。

彼女たちの出費は、これで2度目です。これ以上録り直しをお願いすることはできません。まして、彼女たちには何の責任もありません。2人は「ちゃんと録れている」と信じてベストを尽くしてくれたのですから。

僕は悩みました。僕が普段自宅で使っているPro Tools LEのMBoxにマイクをつなげば、ボーカルは録音できます。しかし、普段歌を録音することがない僕の家には、マイクがないのです。これではどうすることもできません。ヘッドホンをマイク端子につなげば、マイク代わりに使うことができます。しかし、音質はもちろん期待できません。

どうしたらいいんだろう・・・?

そのとき僕は、「あまりに簡単すぎてまったく気づかなかった解決法」に気づいたのです。
「Whooooopee !」制作秘話(1)
さて、「Whooooopee !」制作エピソードです。

この曲は、前にも書いたとおり、オケが出来たのはとても早かったのです。作業が予定通りに進めば、10月中旬にはリリースできるはずでした。

まずは僕がカラオケを作り、3人のユニゾンパートのメロディーと歌詞を書きました。これをHiromiさん、EMさん、Junkoさんの3人に渡し、「それぞれのソロパートは、歌詞もメロディーも自由に作ってください。HiromiさんとEMさんは、前半16小節はラップにしてください」という、ある意味とても他力本願な「投げっぱなし」でスタートしました。

こういうの、好きなんです。「まったく個性が違う人たちが、一つのことを一緒にやる」っていうシチュエーション。だからあえて、3人がそれぞれどんな歌を作ったのか、お互いにはまったく知らせないようにして作業を続けました。何かのガイドやヒントをつけてしまうと、それだけでイメージが縛られて個性が発揮できなくなってしまいそうだったからです(ユニゾンパートだけは、僕が作ったメロディーと歌詞をEMさんにガイドとして歌ってもらい、他の2人がそれにあわせる形で録音してもらいました)。バラバラでいい。ソロパートは自由に踊って欲しい。エンディングのフリー部分も、打ち合わせはまったくナシです。

最初に出来てきたのは、EMさんでした。前にも書きましたが、とにかく彼女は仕事が早い。驚きを通り越して、あきれるくらい。よくまぁ、あの早さであのクオリティーが出せるもんです。一体彼女はどうなってるんでしょうか(笑)。

さらに何がすごいといって、彼女は「ちょっと思いついたから」と言って、オープニングのいわゆる「ガヤ部分」の台本も書いてきてくれました。ボーカル3人+DJ 1人+ゲスト3ペア(6人)=合計10人分のセリフを書き、しかもそれを全部一人で演じて録音したデモまで作ってくれたのです。

ね?あきれるでしょう?(笑)。ほんとにすごい。なんでこんなことできるんだろう?

そのオープニングスクリプトは本当によく出来ていたので、迷わず採用しました。

ここまでは順調そのものだったのですが、本当の事件がここから始まるのでした。
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