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ろ:路面電車

起き抜けの路面電車が
海を渡るのが見えたんです
 -はっぴいえんど(「風を集めて」 作詞:松本隆 作曲:細野晴臣)



いやぁ、出なかった。「ろ」がつく言葉。かなり長いこと考えて、やっと出たのが「路面電車」。その後すぐ「ロイター」ってのも出たんだけど、「あいうえおブログ」のお約束(最初に出た言葉で書く)にしたがって、路面電車で書きます。「ロイター」で何か書けって言われても書けないし。

路面電車。残念ながら、僕は今までほんの数回しか乗ったことがないのです。好きなんですけどね。なかなか乗る機会がない。記憶にあるのは、都電荒川線。確か早稲田から大塚までだったと思いますが、春の昼下がりで、すごくいい気分だったのを覚えてます。その後、用もないのにわざわざ三ノ輪まで行ってみたりもしたくらい。

もう一つ乗ったことがあるのが、広島市電。広島の町中から広島駅まで行くのは、実はこれが一番便利だったりするのです。でも多分、僕の路面電車経験はこの2つくらい。本当はもっと乗りたいんだけど、なかなか機会がなくて残念です。

路面電車ってのは、なんていうか、「幸せな乗り物」っていう感じがするのです。バスと同じ地面を、車と同じルールで、電車として走る。その不思議で特殊な感覚と、それとは対照的に、それが走る路地に息づく生活感。乗る人達も、2時間後や明日のためではなく、15分後の確かな生活のために乗る。短い駅間を確実にコトコトと走る路面電車は、そんな「ありふれていて、得難い幸せ」を運んでいるように思えるのです。それはまるで、食卓の上にいつも置いてある昆布の佃煮のような。あるいは鮭フレークのような。あるいはキャビアのような(お前んち、金持ちだな)。キラキラした派手さはないけれど、心から落ち着かせてくれる幸せ。いつもあるものが、今日もある。そんな幸せ。

そんな幸せを全国のどの路面電車でも感じられるってのは、路面電車がいかに生活に密着した乗り物か、ということだったりもするのです。

考えてみれば不思議なもので、僕が物心ついた頃には、路面電車はもう交通の主役ではありませんでした。都内でまるで遺跡のように残っていた(残っている)荒川線が唯一で、これとて僕は日常の足として使ったことなんかありません。それでも、昼下がりの荒川線は幸せで満ちているように感じたのです。

僕は本当に時々しか乗らないからそんなことを感じるけど、多分、毎日乗ってたらそんな感じもないんでしょうね。だって、山手線に何も感じないもんね。で、僕はいつも「これに幸せを感じない地元の人々」ってのがちょっとうらやましかったりもするのです。だって、それが「生活の足」というもの。そして、彼らが本当の意味での生活の足として路面電車を利用していて、路面電車が生活の中に溶け込んでいるからこそ意識しない、ということが、とてもうらやましいのです。つまり僕は、「路面電車がある生活」ってのに憧れているのです。

いいなぁ、路面電車・・・ってか、「路面電車のある生活」。
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路面電車なんかなくても、オレたちには京成電車があるじゃないか(笑)

ナイス!(w

今頃失礼します・・・~~(m--)m(笑)

私、路面電車の町に住んでおります。
私の家には来てませんが(笑)7分おきに走っている路面電車は、
完全に沿線の人たちの生活の足になってます。
その電車が夏にはビール電車、冬にはおでん車に変身して、中で一杯やれる楽しい空間になります(^O^)
(人気で予約は取りづらいですが)
ぜひ、遊びに来てください~(*^^)

大変に遅れレス、すみません(^^;)Asaさんって、路面電車の街なんだっけ!?それは是非行きたいなぁ。おでん電車って、なんかすっげぇよさそう!
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